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化学系企業技術職の職種内容とそれらの適性を知っておこう

はじめに

こんにちは、ダイです。

今回は、化学業界の技術職の職務内容を、わたしの知りうる限りでまとめてみました。

というのも、ツイッターでは化学系企業の職種に関わる疑問や質問が思ったよりも多く散見していたからです。

【修士課程からのキャリア】

【生産技術で習得できるスキル】

【技術系、研究開発系に絶対就職するな系】

就活生でなく、すでに企業勤めを始めている若手も、当初自分が描いていたものとの違いを比較できるので、よい情報提供にもなりえますね。

わたしは転職経験がないため、色々な企業をみてまわったわけではありませんが、今回書いていることは、ある化学企業の例として現実味は非常に高いです。

細かく書けば書くほど、わたしの勤務先が予想ついてしまうので、その辺はオブラートに包みますが、職種や求められる適性の違いはできるだけ伝わるようにまとめています。

なお、質問があればツイッターのリプ欄にお願いします。

わたしをフォローしていない方はこの機会にぜひ。

https://twitter.com/techconsul

質問と回答がある程度まとまった時点で、適宜本noteは更新していきます。

化学業界とは

化学業界の詳細な説明はネット上に転がっているので、わたしがわざわざ書く必要はないでしょう。

わたしが感じる化学業界の特徴は「非常にコンサバティブな業界」ということですかね。

昔ながらの慣習を踏襲することが正だという雰囲気が結構強いと思います。
ここ数年でだいぶ変化はしてきましたけどね。

これはある意味当然で、あまりにも突拍子もないことを化学工場の運転で行ったり、新技術の導入の際に実施され、大きな事故や問題が生じた場合には、企業の操業自体危ぶまれることにも繋がりますからね。

「ルール」をしっかり守れる人が好ましいわけですよ。

と言いながらも、わたしは結構改革をしてきた方なので、ルールは遵守しながらも、古くからの常識にはとらわれない発想は必要ですね。

【化学企業の給与水準

ぶっちゃけ、化学系企業の給料は、企業レベルが「ある一定の基準」を超えていればほぼ横一線です。

ま、水準もま、悪くはないでしょう。

だから、化学企業間での転職って、あまりメリットがないんですよね。

そして、自分が好ましいと思える職種にいかにつけるかがかなり重要な要素に決め手になるわけですね。

このnoteで記載していますが、「ある一定の基準」がわかると思います。
こちらも読んでみてください。

給与の水準がほとんど変わらないのは、製品のコスト構造がどこも似通っていて、利益の幅が大きく変わらないからといえます。

石油化学であれば原油価格に、ケミカルであればナフサの価格に連動します。

よほどの高機能を有した化学品や製造するのが困難な化学品でない限り、売価も大きく変わらず、結果として企業の利益もさほど変わらなくなるわけです。

市場のシェアをどれだけとれるかも重要な要素です。

【化学業界のプラス面】

と、まぁ、マイナス面の多そうな化学業界ですが、プラスの面ももちろんありますよ。

例えば。

自分の提案が、会社に数億円の利益をもたらすこともあります。
これはボーナスに反映されたり、昇進時の判断の材料になります。

新技術の工場、既存技術での工場を建設することなんてのは、技術系の花形の仕事です。

とにかく、規模が大きいので、やりがい感は半端ありません。

そして、そのような技術により生産された製品は、日本の、いや世界の科学技術の発展に貢献しますし、世の中の利便性にも寄与するわけです。

このような経験はフリーランスや中小企業では困難です。

こんなメリットがあるので、簡単にはやめられないわけですね。

【このような方にぜひオススメ】

事務系の職種の場合は、以降読む必要はありません。

現在化学系・化学工学系の学士・修士・博士過程の諸君、ならびに化学系の企業に勤めてみたいと思うその他の学生、入社5年目くらいの方は、ぜひ一読してみてください。

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